うつ病闘病記。自立支援制度(精神通院医療)に感謝しつつも、制度改善について思うこと。

うつ病闘病時は、自立支援医療(精神通院医療)に随分助けてもらいました。

公的医療保険で診察を受けた場合、医療費の自己負担額は3割ですが、自立支援制度を利用すると、支払いは1割で済みます。

私は、症状が重かった頃は、2週間に1度通院しており、トータルで10年近く通院し、定期的に抗うつ剤や睡眠薬を処方していただいていたので、本当に感謝しています。

公費で助けてもらっている訳ですから、更新の手続きが必要なのは分かるんですが、精神疾患で休職、通院しているという状況は、社会的なスティグマであると感じる患者も多く、心理的な負担が大きいので、オンラインで手続きができるようにするなど、配慮が進むと良いのになぁと思っています。

私は実家で療養していたので、同級生が働く役場に行き手続きするのは、本当に毎回苦痛でした。私の友人も田舎住まいなので、いかに人を避けるか考えて、憂鬱になると言っています。

また、2年に1回は診断書の提出が必要なんですが、その診断書の金額は、各医療機関によって様々ということも、驚きでした。最初に通っていたところでは、5000円程だったと思うのですが、ネット検索すると3000円程が一般的とのこと。

今は、私が通院していた頃とは変わってきたのかもしれませんが、2010年に上京し、転院した病院では、確か10000円を請求され。そんなに高かったら、前回覚えているはず、と初めて疑問に思い、調べました。寛解状態まで漕ぎつけていた私は、調べる余裕があってラッキーでした。結局転院し、次の病院では3000円で発行してもらい、更新手続きを行うことができました。

今かかっている病院の代金が法外に高いのでは、と思うようになり、診察にも疑問があったため、転院希望で紹介状をお願いすると、不愉快な態度を取られたことを覚えています。

以前、病院ジプシーの記事でも書きましたが、こういったことから、いろいろ医療システムへの不信感が拭えない印象です。身体的なケガや病気なら、金銭的支援や相談部署など、受けられる公的サービスについて調べたりすることも可能かもしれませんが、脳が機能不全で、酷ければ毎日死にたいと考えてばかりいる人達に、自分で調べて利用しろというのは、無理があると思うんです。

コロナ関連の手続きでも言われていますが、病気やケガ、障害の他にも、各家庭内で、想像もつかないような事情があって、役場などを訪れることが難しい、他の場所もハシゴをして書類を集め、固い言葉が並ぶ難しい申請書を読んで理解し、細かいフォーマットに漏れなくサインして提出することが難しいという状況は、山ほどあると思います。

確かに、制度を悪用して自分だけが得をしたりする人が出ないよう、公平にといろいろ対策するのは理解できますが、全部クリアした者だけが受け取れる、という供給の仕方だと、本当に困っている人にそのサービスが届かない気がして、いつももどかしく思います。

自立支援制度に限ったことではなく、一つの事情に配慮すれば一つ不便になるということは、体感的によく分かります。

全ての事情に配慮することはできないので難しいですが、世の中には、当たり前にサービスを受給することを阻む事情は、想定しているケースの何倍もあるということ、そして、今現在は他人事でも、自分がいつそんな状況に陥るか分からないということを刻んだうえで、誰もが利用しやすい制度設計をお願いしたい、と思います。