ガラスの天井とガラスの地下室。性差について知ることで、お互いに、より優しくなれたら。

暫く前にオンラインで開催したイベントで、“優しさの半分は知識”というツイートについて話し合った、という記事を書きましたが。

その時に男女間の性差についての話にもなり、感動したことがあったので、そのことについて書いてみようかと。

女性2人、男性1人の割合だったので、気まずく思うかな、と心配もしたのですが。少人数で和やかに会話ができていたこともあり、話の流れで喋ってみたくなり、軽い気持ちで生理の話題を出してみました。

その男性メンバーの方は、ほうほうと真剣に聞き入ってくださり、最終的にいろんな方向からしっかり受け止めてくださいました。

女性にとっては毎月のことで当たり前のことなんですが、その感覚が全くない男性の彼にとっては、

・生理前~生理中のイライラ、気分の大きなアップダウン。

・頭痛や腹痛、むくみの辛さなど。

・生理前、生理中の不安定・不快な時期が、毎月1週間~10日あるため、その分、好調な日数が限られる。

・温泉や旅行などの際の負担。

などなど、女性2人で出しあい、フラットに意見交換。彼は、普段聞くことのない、実は…の話を聞いて、一つ一つが驚きだったようです。

最近は、生理ちゃんという漫画が有名になったり、フェミニズムの運動が活発になっていますが。

女性→男性のパターンも含め、お互いの性差について、知らなさ過ぎることで、感情的な論争になっているんじゃないか?という意見から、話してみることにしたのでした。

私が話した、

・女性=生理=ヒステリーみたいにからかわれる、冷ややかな目で見られることがあり、悲しくなる。

・“子供を産むこと”は、美しいこととされているのに、性については未だにものすごいタブー感があることに困惑する。

・生理に関するバイオリズムから受ける影響は、メンタル面も含めて多大で、本人だけでなく一緒に住む家族や長い時間を共にする同僚などにも、大きく関わってくる。毎月のことなので、よく理解した上で生活や仕事を行うことは、良好な人間関係維持に大きく貢献すると思う。

・イライラしたり、どうしようもなく不安になったりする、また一般的に感情的・非ゴール指向型なので、一部の男性が言うように、そういう傾向があるため、大事な判断をしなければならない政治などの職種には、女性は就けられないという意見も、分からなくもない。

が、体の個人差や、個人の得意不得意があり、女性で男性の仕事向き、男性で女性の仕事向きという人は、たくさんいる。その人達の道を閉ざさないで欲しい。

・ガラスの天井という言葉の逆に、男性にはガラスの地下室という言葉があることを知り、その苦しさを思ったら、どちらの性にとっても生きづらい社会だと思う。

などなどの意見を聞いた参加者のその男性は、それだけ体調の変化が常にあり、メンテナンスに手間がかかる女性は、男性に比べて、一生で自由になる時間が圧倒的に少ないんですね…。その中で、自己実現を迫られるんだ…、とかなり重く受け止めてくださった様子で。

女性が、ヒラリー・クリントンさんなどの女性立候補者を強力に支持するのは、本人のスキルや資質云々もあるだろうけれど、その前に、こういう大変な条件で、とにかくよくここまで…!という、同性に対するリスペクトと熱い想いがあるんでしょうね…。あの熱狂的な感覚が少し理解できたような気がします、という大きなスケールの感想をくださいました。

こちらも男性の性についてよく知らず、誤解も多くあると思いますし、こんなに大変なんだとアピールして同情して欲しいとか、過剰に配慮して欲しいと言っている訳ではなく、お互いもう少し楽に生きられる世の中が良いですよね、と思い話題にしたんですが。

彼が深く受け止めて思考してくれているのが伝わってきた時は、日頃のささくれ立った気持ちを優しく抱きかかえられたようで、とても救われた気がしました。

私の周りには紳士の男性が多く、とてもありがたく思っています。その立場になれなくても、知識と想像力で補いつつ、相手との関係をより良くしていけたらなぁ、と思っています。