エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY 印象的なセリフ集7

これまで、大ファンである“エレメンタリー”の感想記事を書いてきましたが、とうとうシーズン1の最後まで辿り着きました♪

この面白さを言語化しようとすると、めちゃくちゃ手間と時間がかかります…苦笑。それではエピソード1の最終話についての考察をお届けしたいと思います。

今回も、ネタバレありますので、これから観る!という方は、読み飛ばしてくださいませ。

・シーズン1のエピソード24

「なぜ彼が相棒にしたのか、知りたくて」
「彼が好きなのね。昨夜のあなたの表現だと…“芸術品”」
「私の見立てだと、あなたはマスコットね」

アイリーン(モリアーティ)とワトソンの間で繰り広げられる舌戦。会う必要もないのに、ワトソンの家族まで巻き込んで、危険を冒して二人で会おうとするところに、モリアーティの、嫉妬由来の執着と、その衝動性を感じます。

ホームズは私のものよ、と釘を刺しつつ、ワトソンがどういう人間か、確認せずにいられなかった。

平静を装ってはいるけれど、会ったら会ったで、ワトソンの本質を突いてくる質問に脅威を感じ、ますますモヤモヤ。ホームズの“パートナー”という立場に、妬ましさが募っただろうなと。

「なぜ薬に溺れたと思う?」
「ほとんどいつも苦しいからよ」
「繊細さは名探偵の資質だけど、心をさいなみもする。」
「私にはそれが分かる。私だけに」

ワトソンは、モリアーティが、ホームズを恐れていること、複雑な想いを持って愛していることを見抜きます。

恋愛や親愛の情、ライバル心などが妨げとなって、一番危険な相手なのに排除が甘く、行動が裏腹。

この上なく邪魔な相手だけれど、苦しむ姿を見るのは耐えられない、というモリアーティの心理を逆手に取って、反撃に出ます。

ドラッグの過剰摂取を装い、ベッドに横たわるホームズを見て、勝利宣言をするモリアーティですが、途中、罠であることに気づきます。

ホームズよりもワトソンにしてやられた、と理解し、顔色が変わっていくシーン。見ものです。

抜きん出た才能に加え、限りなく特性が似たもの同士のモリアーティとホームズ。でも、生き方や特性の使い方の方向が全く違い、絶対に交わらない。モリアーティが感じている、その歯がゆさが伝わってきます。

頭脳明晰、常に用意周到で完璧な計画性。鉄の意志を持ち、この上なく冷淡。彼女は、やはりホームズよりも一枚上かもしれない。

でも、必要なものを全て持っていると思われる彼女でも、やはり計画通りにはいかないところが人生のドラマ、醍醐味だなぁ、と思います。

このエピソードで、“ホームズのことは、私が一番知っている”、という点を、絶対に譲りたくないモリアーティを見ていて、自分だけが相手を知っている、という固定観念も、相手を“所有”する方法の一つなんだなぁ、と感じました。ストーカーの心理とも、通じるものがあるような。

でも、“真に相手を知る”ということは、モリアーティのように、相手は自分と同じに違いないと思い込み、さらに継続して、深くそう信じ込むことではないんじゃないか。

“真に相手を知る”ことは、相手が、自分自身で見えていないものも含めて、相手の素晴らしさに気づき認めたり、相手がこうありたいと思う自分を尊重し、共有すること。

あなたは、私と同じはずだから、こんなはずだ、と決めつけて知ったふうにならないで、相手が変わっていく過程も受け入れ、究極、“相手の伸びしろをも楽しむ”ってことなんじゃないかなぁと。

本当のパートナーとは、相手をそんなふうに現在進行形で“知りながら”、相手がより輝けるよう励まし慰め、力を与えること、なんじゃないか?と、ホームズとワトソンの関係を見ていて感じました。